静止軌道は、低軌道(数百km?千kmが多い)と比べ高度が高いため、軌道への投入には大きなエネルギーが必要になる。通常は、ロケットにより近地点数百km、遠地点約36000 km(すなわち静止軌道の高度と同じ)の楕円軌道である静止トランスファ軌道に投入し、次に衛星に内蔵する比較的小型のロケットエンジンで円軌道に遷移する。この際、遠地点(Apogee, アポジ)で推力を出す(=キックする)エンジン(=モーター)ということで、この種の軌道変換用のロケットエンジンをアポジモーターと称する。また、説明したような方法でより高度の高い軌道に遷移するための楕円軌道をホーマン軌道という。
なお、トランスファ軌道の軌道傾斜角は、発射点の緯度に依存するため、ゼロとは限らない。この場合軌道面の変換、すなわち軌道傾斜角をゼロに調整するための操作も必要である。このため、静止軌道への投入には、発射点ができるだけ赤道に近いほうが望ましい。日本で種子島、アメリカでケープカナベラル、欧州宇宙機関でクールー宇宙センターの場所が選ばれた理由のひとつはこれである。
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静止軌道内で、変更しうるパラメータは静止点直下の経度のみである。
軌道上から、経済活動の活発な需要の多い地域にサービスを提供しようとすれば、おのずと軌道のポジションは限られるため、同経度の他国や企業との競合が生じる。さらに、衛星と地上との通信には電波を利用するので、周波数利用の競合も起こる。